農業を考える2
今日は前回の続編です
農家は作物の栽培だけにあらず!!やらなきゃならないことはいっぱいあります。
前回は耕作をしていないことで苦労した話、マルチをちゃんと張らなかったために起きた失敗なんかを紹介しました。
写真のトラクターはこれから一緒に農業をやってくれる仲間のトラクターです。我々よりも早くに移住し畜産をされている移住者のかたです。大きな機械を持っていて、我々ではどうしようもない文明の利を存分に発揮していただいております。最近では、インゲンの生育も順調で少し余力を残しながら運用ができています。こういう時は草刈り等の管理をしっかりやっていかなくてはなりませんね。やせた土地にインゲンを蒔いたのですが、気温が低いからなのか、栄養が足りないからなのか、ちょっと生育が遅い感じだったので肥料を少し上げてみました。そしたら、ぐいぐいと成長(笑) インゲンさん、すいませんでした。ご飯が足りなかったのですね(*^^*)
今年もかなりの規模でインゲンを育てているわけですが、来年を見越してほかの農地の復活もさせていかなくてはなりません。私たちがやろうとする規模にはまだまだ足りていませんので、管理をしながら土地を回復させていく必要があります。写真にあるところは飯舘村の道の駅のすぐ隣で、飯舘村のなかでは非常に目に付くところです。なんでも復興農地とかいう名目があって、補助金もいっぱい出るところなんだとか……。が、この農地、農家でなくてはならないし、復興農地の組合員にならないとその補助がもらえないらしい。しかもこの復興農地の大半を飯舘村の公社が取得していて、我々のような末端の農家がやるにはどうしたらいいか情報がないという何ともダークな農地です(笑) しかし、それでもこの農地を貸してくれるという暖かい方々のご厚意で農地をお借りすることができました。その規模約7反。めっちゃでかいっす(; ・`д・´)
この農地も久しく作付けは行っておらず、土もあまりよろしくありません。畑は基本的に排水がすべてです。水が溜まってしまっては何も育ちませんので、ちょっと時間をかけて排水問題に取り組んでいかなくてはならないでしょう。しかし、ロケーションもよく、非常に日当たりもいいところなので何とか復活させる方向で行きたいと思います。
話は変わりますが。。そういえば、先日近所の市場の方が4人で我々の畑の視察にきたんです。そしたらこんなことを言っていました
「震災前の飯舘村のインゲンは日本一だった。品質、量ともに最高な品質で、地元業者は飯舘村のインゲンを買うことができなかったんだ。」
これはどういうことかというと、飯舘村の気候は高冷地で、夏でも夜露がつくくらい冷えます。この寒暖の差がインゲンにうまみを与え、過剰な農薬、肥料を必要としない適地適作ということなんです。そこで作られたインゲンは関東や関西、料亭などに出荷されていたそうです。なので、地元に卸すよりも高値で取引をしてくれる県外に出荷されていたということなんですね。まあ、インゲンの産地だったということです。いまでは、飯舘村でインゲンを出荷している人は数人です。震災があろうとなかろうと産地は産地。インゲンに適した場所であることには変わりありません。もはや野菜からセシウムなんて出ません。見たことありません。風評被害というのがいつまで続くのかはわかりませんが、日本一のインゲンの産地でインゲンを復活させる。これはとても意義のあることですし、我々の使命でもあるんだと思います。
久しぶりの投稿で書くネタがいっぱいあるので、ガンガン書いていきますね(笑)今日は雨なので!!
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