能登半島の震災支援
2024年は能登半島の震災でスタートしてしまいました。阿武隈クラブも現地入りし、支援開始です。
今回はインフラの崩壊がひどい。そのため、物資や支援が行き届きにくく、また多くの課題が浮かび上がっている。
いつ倒れるかわからない建物、いつ崩れるかわからない土砂崩れ、いつまで続くか分からない避難生活。非常に苦しい状況ですが、今は耐えるしかありません。現地の人となるべく話すようにしました。命があることにまずは安心すること、行政の対応が入ってくれば、復興のスピードは格段に上がるので、避難者に今後の流れを伝えてあげること。今は少しダラダラして大丈夫だよ、とかこのあとの撤去に体力使うから休んでおこうとか。情報提供をして、支援をしてくれる人に呼びかけたり、栄養のある食べ物を提供したり、隙間風を塞ぐものを提供もしました。大したことはできませんが、私の経験からこうした方がいいだろうということは自然とみえてくるものです。
今回の震災はインフラが特にひどいが、行政の対応も考えもの。
実は、支援物資というのは全員に等しく届きません。行政管轄の避難所には行政の支援物資が届きますが、行政管轄ではない避難所は民間の支援で成り立っている。つまり、物資の支援をどれだけしても、行政管轄に送ってしまうと、民間で支援している避難所には届きにくい。行政にもよるが、パンクしている行政の場合は特定の避難所にしか物資を送りません。メディアで見るような辛い境遇にいる人には届かないんです。
物資支援には
行政ライン→行政の避難所
民間ライン→民間の避難所(こっちが過酷な状況)
という構図になります。民間の避難所はかなりきつい所がほとんどで、数十ヶ所を有していることがあります。大変な状況を報道されているところはほとんどが民間が支える避難所です。
ある役場にいって支援をしたい旨を伝えた所、ここの避難所に行って欲しいとのことで訪ねました。すると、中は空調があり、暖かく、イスやテーブルが並べられ、物資はテーブルにふんだんに並べられていた。もちろん、大変な状況ではあるが、お風呂もバスを出してもらえて、名前の記入をすれば送り迎えまである。
役場からここの避難所を紹介された時に、私はただただ愕然とした。もう少し均衡化できないものか、もっと助けるべきところがあるのではないかと思いました。そこの指揮をとっている人も
「もちろん人は足りない、しかし民間の避難所に行って欲しい」と言われました。そうですよね‥。といい、激励の言葉をかけ、その場を跡にしました。
続く
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