クラファンをします!
来年に向けてインゲン生産のクラファンを立ち上げました。色々と飯舘村の課題ややるべきことが見えてきていて、やはり産業として何かできることがなくてはなりません。自治が成立していて、サービスが提供されていて、地域の維持をするためには人の力が必要ですが、残念ながら飯舘村にはそのマンパワーはありません。飯舘村で生活する人が増えて関係人口が増えなくてはなりません。そんな思いがあって、インゲン生産を産業として確立できないものかと考えクラファンに頼ってみました。
11月に入ると飯舘村はもう暖房なしでは生活できません。朝は一桁の気温で、ながーい冬がやってきます。高冷地は夏こそ清々しく美しい景色が広がりますが、飯舘村の冬の表情は厳しいものです。葉っぱは落ちて、風は強く、刺さるような寒さがあります。農業はできないんですよね(笑)
なので、通年の農業というのはハウスで暖房をかけてやるのですが、燃料費は高くてどうしようもない。飯舘村の冬の露地栽培はできないわけです。 仕事は夏です!
クラファンではキノコに触れていないのですが、実は色んなところを視察しています。先日はキノコ栽培をしている家を訪ねてきました。
実はキノコは放射線の値が非常に高く出荷ができません。ハウスであれば問題はなく、露地は対策をしないと高い線量が検出される。しかし、この農家さんはしっかりと放射線対策をして、出荷できる数値まで値を下げた露地栽培をしています。
6年かかったそうです!
データをとり、山を植林して、間伐して、6年の努力でようやく2024年に検査をして問題がなければ出荷していいとのこと。ものすごい努力なんです。
タイトルから少し脱線しましたが、飯舘村での一次産業はこのような努力の結晶で復活ができます。非常に意義のあることだと思います。政府も東電も山林は諦めているけど、山林に命をかけている人もいるわけですから、原発に対し蓋をしちゃいけない。こういう仕事に敬意をはらって、向き合うべきですね。
山林の話はあくまで一例です。農業も同様に復活に向けて誰かがやらなくてはなりません。インゲンの生産もそうですが、飯舘村で何かをやることには社会的な価値があって世界が注目しているのだと思います。
ということで、来年にむけて準備しなくちゃいけないっすね。このキノコの農家さんのお手伝いを阿武隈クラブでも請け負うことにしました。原発の地域で露地のキノコ栽培は絶望的だったみたいで、がんばって復活できればなと思います。
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