飯舘村から地方を考える
地方の関心が高まる日本です。急激な社会の変化や情勢の変化で人の営みに影響があるということが言えます。これだけ情報が錯交した時代ですので、危機感を感じることもあるでしょうし、自分の信念に従って生きている人もいます。様々な情報を取得できる反面でその人の描く未来は多種多様になっていくのだと思います。つまり、「生き方」を選択する機会を得た、ということなのでしょう。
私たちは飯舘村を選びました。10年以上前に大きな震災があって、様々なことがあった飯舘村です。飯舘村に限らず地方は人口が減少していて、高齢化が深刻、マンパワーは全然足りませんが、そこにやりがいはあると思っています。
都会の消費社会と地方の生産社会
地方移住を考えた人は「農業」を考えたことがあるでしょう。それは感覚的な部分だと思いますが、
地方=田んぼと畑
こんなイメージをお持ちだと思います。大きな枠でいうと地方というのは「生産」するところです。使うところではなくて作るところ。作物を作る、お金を作る、信用を作る、等々。地方は自分で行動してあらゆることを作るところです。
もちろん社会的な問題も多くあって、自治ができない程に人がいない地域もあるでしょうが、やはり直面した問題が目の前にある地方の場合は知恵を絞るしかありません。臨機応変に新たな仕組みを作る、別な考え方でやってみる。天候のように変化する社会情勢ですが、天候に対応する仕事が農家です。地方で生活をするということはこういった柔軟性を持てということなのかもしれません。