今年も始まりました、けんこう一番の集い
2024年の春が来ましたね。飯舘村では先月の今頃は雪が降っていて、高冷地は冬がとっても長いんですよね。しかし、桜にピンク色がついてくると春だなーって実感が沸いてくるものです。
まあいつも通り整体をやっているわけですが(笑)この日は石川県の支援について壇上でお話する機会もあって、いつもとはちょっと緊張感が違いましたかね。飯舘村は春にならないと人の動きも止まってしまいます。冬に固まってしまった体をほぐそうと結構な予約が入っていたのですが、この日は午後から石川県に行かなくてはならず、午前中で撤退でした。みなさんごめんなさいww
こうやって、人口の少ない村にいると若い人間の需要は結構あるものです。高齢者が高齢者を支える現状が目の前にありますからね。いや本当に日本はどうなってしまうのかと焦りが出てきます。半年ぶりに患者さんを触ると、衰えを感じてしまうほど筋力の低下している人もいます。いつも来ていた人が来れなくなってしまっていたり・・。介護を受けるために福島市内に引っ越しをしている人もいましたね。人の営みは環境に左右されていくものですが、それは高齢者の方の子供や孫からの影響も受けてしまいます。いわゆる生活弱者ということになりますが、「福祉」や「ふくし」に力のない日本においてこれから多くの課題が降り注いでくるんでしょう。このけんこう一番の集いはそんなことを考えさせられますし、私どもが行っている活動は無視できない公衆衛生の話なんです。 最近、巷で聞く「地域包括ケア」の定義は2.3万人くらいの人口を対象にした考え方。例えば、人口5万人以下の都市って、日本全体の33%くらい。人口が5万人いればまあまあの規模なんでしょうが、この半分くらいから地域包括ケアの考え方が必要になってくる。単純にこの半分の人口と割合を出すと17%くらいなんですかね。高齢者の比率は地方ほど高いですから、地域包括ケアの考え方で行けば日本の20%以上は福祉に関する考え方や組織を有しておかなくてはなりませんよね。いや、本当に地方の実態は見ておいた方がいいと思います。「福祉」を本気で考えなくてはいけない。政策だけに頼ろうとしている考え方ではいけませんし、自助に任せちゃう政策もよくない。このままだと地方は本当に苦しくなってしまうのですが、田舎はまだいいかなと思ってます。畑仕事もしなくちゃならないし、比較的体の丈夫な人も多い。鍛えられてるので(笑) 都会の人たちが田舎のような人口分布になってしまったらどうしようもないです。何か解決策はあるんでしょうかね?考え方を柔軟にしないと、なかなか難しい問題だと思います。
能登半島の支援をしていて感じることでもありますが、危機感を持つことと実行することは別物です。私が行っている公衆衛生の活動もそうなんですが、この団体は活動団体です。頻度は月1回かもしれませんが、しっかり活動をしていて、先日は「健やかに暮らせるいいたての会」を発足し、さらなる活動をしていこうとしています。この団体の代表がよく動くので、団体自体がしっかりと呼吸をしているように感じます。 能登半島の復興もこれからまさに決断や判断をして活動していくことが非常に重要になります。もちろん、今まで活動していた多くの支援団体があって今がありますが、これからは現地の人も何らかの活動をしていく必要があります。自立や生活、再建と復興です。私ももう一度気を引き締めていかなくてはなりませんし、須須神社をはじめ珠洲市、石川県がより良い復興になるよう「支援」という言葉ではなく「協力」というフェーズで活動していくべきと考えますね。
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